11/19 クラリネット・トリオ・コンサートの曲目紹介
こんにちは 耕心館です。
今回は、11月19日(土)14:00から
瑞穂ビューパーク・スカイホールの大ホールで開催する、
第256回耕心館サロン・コンサート
「クラリネット・トリオ・コンサート」をご紹介します。
出演は、2021年8月にもご出演いただき、
圧倒的なテクニックと音楽性で観客を魅了した
東京都交響楽団の勝山大舗さん(クラリネット)と
長年に渡り共演されている清田千絵さん(ピアノ)、
そして今回はNHK交響楽団の西山健一さん(チェロ)を迎え、
なんとも豪華なメンバーでのコンサートとなります。
ではプログラムを簡単にご紹介します。
ベートーヴェン / ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 Op.11「街の歌」
ベートーヴェンは1770年ドイツ生まれ、56年の生涯で音楽界に多大な影響を残した作曲家です。
「ベートーヴェン前まで、べートーヴェン以降」と言われるように、
それまでの西洋における音楽は、教会の為、貴族の為に書かれたものがほとんどだったものを
ベートーヴェンは貴族との主従関係を拒否し、
音楽を自己表現、そして芸術としての表現手段として確立していきました。
ベートーヴェンに影響を受けたり憧れる作曲家がつぎつぎと現れるのもわかりますよね
そしてこの曲はベートーヴェン27才の時の曲です。
「街の歌」というサブタイトル、気になりますよね。
実はこの曲の第3楽章は変奏曲になっていて、
主題が、当時ウィーンで流行っていたヨーゼフ・ヴァイグル作曲のオペラの中の1曲
「船乗りの愛」のアリア「仕事の前に」なんです。
このアリアが街中で流行っていたということで、
「街の歌」という名がついたそうですが、
流行歌が主題ということもあって、このベートーヴェンの曲も大変人気を博したそうです。
第3楽章は、
主題→9つの変奏曲→コーダ
から出来ているので、
変奏曲をひとつひとつ数えながら聴いて味わうのもいいですね。
変奏曲とは・・・ひとつのメロディーを、少しずつ変えて作る手法。
わかり易いのは「きらきら星変奏曲」「さくら変奏曲」など
ブラームス / クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
そしてそのベートーヴェンに多大な影響を受け、敬愛してやまないブラームス、
ベートーヴェンのような交響曲が書けないと苦悩し、
交響曲第1番を創り上げるのに20年近くかかったといいます。
ブラームスは1833年ドイツ生まれ。
ベートーヴェンとは年代が少しずれているので直接の接点はないそうです。
ハンガリー舞曲第5番が有名ですね。
このクラリネット三重奏曲についてですが、
58才にもう作曲を引退しようと思っていた所、
素晴らしいクラリネット奏者の演奏を聴いてしまい、
どうしてもクラリネットの曲を書きたくなり書いてしまったという、
4曲の中の最初の曲です。
クラリネット奏者の演奏に触発されて書いたというだけあって、
クラリネットの音色の美しさを存分に感じられる名曲となっています。
ベートーヴェン / ヘンデル「ユダ・マカベウス」より「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO.45
ベートーヴェンが25才の時、旅先のベルリンで、
ヘンデル好きの国王のために書いたのではないかと言われています。
「見よ勇者は帰る」というと、表彰式の時に流れるあの曲ですね。
この曲を主題にして、12の変奏曲をチェロとピアノが奏でます。
WoO.とは、作品番号が付けられていない作品を整理するための番号だそうです。
作品番号のない作品の番号ですね
シューマン/ アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70
シューマンは1810年生まれのドイツの作曲家です。
この曲はホルンとピアノの為に書かれた曲だそうですが、
後半結構早いパッセージが続いて吹きっぱなしなので、
ホルンだと大変なのではと思ってしまいます。
その名の通り、前半がアダージョ(ゆったりと)、
後半がアレグロ(軽快に)で演奏されます。
以上、プログラムをご紹介しました。
今回は3人のドイツの作曲家をお楽しみいただきます。
当日券もありますので、ぜひ広いスカイホールでゆったりと午後のひとときをお過ごしください。
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